2020.03.18
ショウナンアクトの思い出
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ショウナンアクトが先日、突然の心臓発作でなくなりました。あまりの突然の出来事で社長・スタッフ共々、とても大きな悲しみの中、感謝の気持ちでいっぱいです。
2001年に母ゴールデンページが桑田牧場に来ました。翌年に産まれた全兄ショウナンバクソウは筋肉団子のスピードがいかにもありそうな仔でした。2004年に産まれたアクトは筋肉量は兄より少ないものの、逆にバランスの良さが魅力的でした。また、ゴールデンページは気性が強く、いつもリーダー的な存在になっていたので、娘のアクトも学級委員長のような馬群のリーダー的存在で、且つ落ち着いた性格からもとても目立つ優等生でした。
2004年産駒は同馬以外にフラワーC G3のショウナンタレント、特別勝ちを含め3勝あげたアドマイヤプルート、現役時代に勝ち上がることはできませんでしたが繁殖入り後にOP馬アスカビレンを出したスウェプトレジーナなど粒ぞろいの年でした。
ショウナンアクト自身も新馬勝ちをし、出世レースとしても有名な出石特別を2馬身差で快勝するなど計4勝もあげました。競走馬晩年は蹄の蟻洞で苦しんだと聞いています。繁殖入り後は初年度からオープン馬のオルナは輩出。2産目のリヴァイバルも3勝をあげる活躍をしました。3産目にはオープン馬で交流重賞にも入着したスマートレイチェルを産み、瞬く間に桑田牧場のエースとなり、長年牧場の中心となっていました。
子育てもとても上手で、子供との間を適度に取り、いい意味での放任主義で、落ち着いた優しい性格の子供たちになりました。それは人に対しても同じで、子育て中に必要以上に関与したり馬と人とのルールを間違って破ってしまったときなど耳を絞って怒って来ますが、決して人を傷つけることはありませんでした。それはダメだよっと人にも教えてくれているようでした。
自身の子供だけでなく、スタッフも育ててくれたアクトには感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。これからは天国でのんびりと過ごしてください。
お母さんと別れることになったショウナンアクトの2020(父ハービンジャー)はしばらくの間はみんなでミルクをやっていましたが、今は乳母が見つかりました。面倒見のいい乳母でアクトの2020も安心して生活しています。