シルバーステートの初年度産駒になります。重賞での成績はありませんが、類い稀なスピードの持ち主ゆえに故障に泣かされた父。生産地での人気も高く、初年度産駒たちの出来も上々と聞いています。
当馬も非常に均整のとれた見栄えのする馬体をしています。祖母ラスキンウォークの父マキアベリアンが圧倒的なスピードを伝えるが、そのためにスタミナに疑問がある産駒も多く出ます。
母ケイティマイヒメもスピード馬でしたが、スタミナ不足に泣かされた馬でした。
母の産駒も総じて脚が短めで筋肉の固まりのスピード馬でスタミナ不足でしたが、半兄ブリッツェンシチー（ベルシャザール）は脚長でダートの中距離で成績を残し始めています。当馬もブリッツェンシチー同様に脚長でとても似ています。骨太でたくましかった兄に比べ牝馬らしく、しなやかさがある分芝での活躍も見込めそうです。
尚、この牝系は近年ヨーロッパでよく見られます。ラスキンウォークの全兄ヴェットーリ（仏2000ギニー馬）を母父にもつロペドゥヴェガ（父シャダーマル）が新進気鋭の種牡馬として、多くの活躍馬を出しています。今年の種付け代が8万ユーロ（約1000万円）と非常に人気のある種馬です。