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2020.07.23

先週のレース結果

たまには生産地の話題を離れて競馬を見てみようと思います。

 先週は当場生産が5頭出走し、日曜日の阪神7R 三歳上500万下 ダ1800でスマートアリエルが圧倒的な1番人気に押され直線抜け出し楽勝かと思ったところを、後方で息をひそめていたダンツエリーゼの鋭い末脚の刺されて2着。また同レースで勝ち馬よりさらに後方からレースを進めたソニックビーストもしっかりと伸びて5着入線を果たしました。二頭とも次につながる良いレースが出来たと思います。

 スマートアリエルはデビューから一貫して芝レースを使い2戦目には3着入着するも結果を残せていませんでした。前走の3歳未勝利戦で初めてダートを使うと行き脚一変、楽に逃げて7馬身差で圧勝しました。父キングカメハメハのダート適正が見事に表れたようです。

 当歳時から非常に体が柔らかく、特に股関節の柔らかさは目を引くところがありました。普通に引き馬し真横を歩いていると急に回し蹴りが飛んできて胸を蹴られたことがありました。しっかり真横を歩いていれば普通は当たるはずもないのに、体の柔軟さ故に簡単にクリーンヒットです。痛さと息苦しさで顔を歪めながらも、楽しみな仔だなって思ったのを思い出します。

誕生した4月12日に初めて放牧した時のアリエルです

 5着に入線したソニックビーストは母ルルドノヒトミの2番仔で最後の仔です。父ハービンジャーは代表産駒ノームコアやブラストワンピースのように芝で良績を残していて、今年の計29勝のうちダートの勝利は4勝ととても芝適正に偏った種牡馬です。そのダート勝ちのうちの1勝がソニックビーストが勝利したもので、母父のシンボリクリスエスの影響が強いのでしょうか?

曾祖母メジロドーベルからつながる血統で、祖母メジロルルドは失明し、その目の代わりにと命名されたのが母のルルドノヒトミだそうです。ソニックビーストも牝だから今後もこの血統が続いていってほしいものです。

お母さんと一緒のソニックビースト

先週の新馬戦で話題になったのは7月19日函館5R メイクデビュー函館でのピンクカメハメハではないでしょうか?

馬名のピンクカメハメハもピンカメと略されたり、新種牡馬リオンディーズが2歳戦で3勝も上げたのうちのもっとも印象的なレースだったとか、G1馬スウィープトウショウの半弟とか話題に尽きません。

母タバサトウショウの25歳時の産駒でスウィープトウショウとは17歳も離れています。12頭も産んだなんてすごいお母さんです。

 実はそんなタバサトウショウの11番目の仔で、最後の?後継繁殖牝馬が当場で飼養しています。スマートオランプです。名門トウショウ牧場が解散する時に売り出される話が出て、貴重な血統だから是非にでもと、当場で飼養されることになりました。ダンシングブレーヴ肌のタバサトウショウに欧州のスーパーサイヤー・ガリレオGalileoの叔父のキングズベストが交配されて産まれたスマートオランプ。今年の当歳はブラックタイドで、こちらの母系も欧州血統が色濃いウインドインハーヘアで、伸びのあるきれいな馬体をしています。タバサトウショウから続く気性の強さにサンデーサイレンス系が交配され、負けん気の強い女の子です。

ピンクカメハメハの半姉スマートオランプとブラックタイドの牝の当歳(2020.05.07撮影)

さらにイギリスはニューベリーで7月18日に行われた2歳未勝利戦の話題です。

先に抜け出したピンク帽のMaximal(父Galileo)に外から馬体を合わせ、写真判定に持ち込みハナ差で勝ったのは赤帽のGuru(父Kingman)です。

Maximalはジャドモンドファーム生産であのフランケル(父Galileo)の3/4同血の良血馬。祖母がフランケルの母のKindになります。

そしてそれに競い勝ち上がったGuruの曾祖母トゥルーリースペシャル Truly Specialは当場で飼養していますアスカビレン・ポントマイコの曾祖母になります。

トゥルーリースペシャルからの分岐ではソロデルーン Solo de Luneが最も活躍していて、ムーンストーン(愛オークスG1)、セルリアンスカイ(サンタラリ賞 G1)のG1姉妹や去年のメルボルンカップG1で2着入線(4着降着)の孫マスターオブリアリティー(7/18に行われたカラカップG2で2着に好走)がいます。

Guruの祖母トゥルーリーアドリーム Truly A Dreamはロワイヨモン賞 Prix de Royaumont G3の勝ち馬で、産駒には仏2000ギニーで2着になり、アルゼンチンで種牡馬入りしてからリーディングサイヤーに2度も輝いたCatcher In The Ryeを送り出しました。Guruの母になるドリームピース Dream Peaceはノネット賞 Prix de la Nonette G2の勝ち馬でアメリカではG1でも2度2着になりました。引退した2013年にタタソールズの繁殖セールで売られ、その時にはなんと約5億円の値がつきました。

Guruはまだデビューしたてで、何も実績は残していませんが、欧州では注目の一頭になっています。今現在、2021年のイギリス2000ギニーG1(日本の皐月賞G1の範となったレースで英クラシック第一弾)のアンティポストで41倍の8番人気になっています。

凱旋門賞2勝の女王エネイブル、最強ステイヤー・ストラディバリウスを擁するジョンゴスデン厩舎に所属するGuru。欧州で大活躍している牝系の活躍と一緒に当場のトゥルーリースペシャル系もより活躍してくれることを期待してしまいます。

桑田牧場 MULBERRY STABLE

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